2024年06月28日
家を購入する際、住宅ローンを組むことが一般的ですが、その時に重要になるのが「団体信用生命保険(団信)」です。
団信とはどのようなもので、どんな点に注意すべきか、主婦の皆さんにもわかりやすく解説します。
住宅ローンを組むとき、返済途中で万が一のことが起こったらどうしようと心配になることはありませんか?
例えば、返済者が亡くなったり、病気で仕事ができなくなった場合、その心配を解消してくれるのが団信です。
団信は、ローン返済者が返済途中で亡くなったり、高度障害になった場合に、ローンの残債を保険会社が支払ってくれる保険です。
多くの場合、住宅ローンを組む際の条件となっています。
ただし、加入する際には健康状態を告知する必要があります。
既往症があると加入が難しいこともありますが、ワイド団信という選択肢もあります。
これは通常の団信よりも加入条件が緩和されており、既往症があっても加入できる可能性が高いです。
さらに、フラット35という団信加入が必須でないローンもありますが、その場合は万が一の時の返済方法を別途考えておく必要があります。
基本的には、契約者が死亡したり高度障害になった場合、ローンの残債と同額の保険金が支払われます。
しかし、三大疾病特約をつけることで、がん、急性心筋梗塞、脳卒中になった場合もカバーされるようになります。
さらに、八大疾病特約をつけると、糖尿病や高血圧性疾患、肝硬変などの病気もカバーされます。
団信の保険料は、住宅ローンの金利に上乗せされる形で支払う方法が一般的です。
この方法では、毎月のローン返済に保険料が含まれるため、別途支払う手間がありません。
また、ローンの残債に応じて保険料が設定されているため、残債が減れば保険料も減ります。
家を購入するとき、団信に加入することで、住宅ローン返済のリスクを軽減できます。
しかし、既に他の保険に加入している場合、その内容を見直すことも重要です。
ここでは、保険の見直しを考えるポイントを詳しく説明します。
団信に加入することで、ローンの返済が保険でカバーされるため、既に加入している死亡保険の保障額を見直すことができます。
例えば、死亡保険に高額な保障を設定している場合、団信があることでその必要性が低くなるかもしれません。
団信はローンの残債をカバーしますが、医療費や生活費をカバーするものではありません。
病気やケガで入院・通院が必要になった場合、その費用は別途準備しておく必要があります。
病気やケガで治療費がかかる場合、医療保険があれば安心です。
また、働けなくなった期間の生活費を補うために、所得補償保険も検討すると良いでしょう。
住宅ローンの返済が免除されても、家族の生活費は引き続き必要です。
団信だけでは家族の生活全般をカバーできないため、他の生命保険で家族の生活費を補償することも重要です。
例えば、年間生活費が300万円で、子供が成人するまでの15年間をカバーするなら、4500万円の生命保険が必要になります。
保険料の支払い方法も見直しのポイントです。
住宅ローンに組み込む形で支払うか、別途支払うかを検討し、自分に合った方法を選びましょう。
ローンに組み込む方法は毎月のローン返済に保険料が含まれるため、一括で支払う手間が省けます。
別途支払う方法は住宅ローンの金利に影響を与えないため、総支払額が抑えられる場合があります。
保険の見直しは、家を購入する際の重要なステップです。
団信に加入することでローンの返済リスクは軽減されますが、
それ以外のリスクにも備えるために、既存の保険内容を確認し、必要に応じて見直しを行いましょう。
自分と家族の将来に備え、安心して新しい生活をスタートさせるために、適切な保険の選択と見直しを行うことが大切です。